ヒトサイタイ間葉幹細胞エクソソーム

　エクソソームは、細胞由来の情報伝達物質（成長因子、タンパク質、ペプチド、核酸など）を含む機能性小胞で、細胞の情報伝達やエイジングケアに重要な働きをしていることが報告されています。

　ヒトサイタイ間葉幹細胞エクソソームは、早発卵巣機能不全（POF）の再生医療の材料として研究開発が進んでいる注目の成分です。臍帯（サイタイ）とはへその緒のことで赤ちゃんの成長に必要な血液や栄養の供給を担っています。臍帯に存在する幹細胞は成長因子である栄養因子やサイトカインを豊富に含み、高い増殖性と再生能力を有しています。

　そのため、ヒトサイタイ間葉幹細胞エクソソームは、肌の細胞の生まれ変わり（ターンオーバー）を促進することでエイジングケアをサポートすることが報告されています。肌の細胞のターンオーバーが促進されると、しわ・シミなどの肌トラブルが改善し、ハリや弾力のある健康な美しい素肌の基礎ができます。

　さらに、ヒトサイタイ間葉幹細胞エクソソームは、毛髪の成長期に形成される毛球に栄養因子やサイトカインを効率的に届けることで、毛球が組織の深くまで大きく成長することを促し、太く抜けにくい健康な毛髪を育みます。

ヒトサイタイ間葉幹細胞順化培養液

　ヒトサイタイ間葉幹細胞順化培養液は、肌のターンオーバーや修復に重要な成長因子を豊富に含み、エイジングケアをサポートすることが報告されています。

　臍帯（サイタイ）とはへその緒のことで、ヒト臍帯には間葉系幹細胞と造血幹細胞が含まれています。この臍帯に含まれる幹細胞を特別な培養条件で増殖させ、培養液を回収して滅菌フィルターで精製したものがヒトサイタイ間葉幹細胞順化培養液です。

　ヒト臍帯幹細胞順化培養液は、上皮増殖因子（EGF）、トランスフォーミング増殖因子（TGF-β）、血管内皮細胞増殖因子（VEGF）、血小板由来増殖因子（PDGF）、線維芽細胞増殖因子（FGF）を豊富に含んでいます。

　上皮増殖因子（EGF）や線維芽細胞増殖因子（FGF）は、肌の細胞を活性化し増殖させることで肌のターンオーバーを促す重要な因子です。そして、紫外線のダメージや傷を受けた皮膚を補修する役割も担っています。加齢にともない体の中で作り出されるEGFやFGFの量が低下すると、肌のターンオーバーが遅くなり古い細胞の入れ替わりが遅くなり、くすみ・シミといった肌の老化に繋がります。

　トランスフォーミング増殖因子（TGF-β）は肌のハリやツヤを引き出すヒアルロン酸やコラーゲンの産生を促し、血管内皮細胞増殖因子（VEGF）は血管内皮細胞の増殖を促し肌の血流を改善します。血小板由来増殖因子（PDGF）は傷ついた細胞や組織を修復することが報告されています。